髪の毛は毛母細胞が角化したもの。つまり死んだ細胞です。なので根本的に髪自身を元気にすることはできませんが、痛みを進めないためのケアは必要です。そのために必要なのがキューティクルケアになります。
キューティクルとは髪の内部細胞を守る一番外側の部分で毛小皮とも言います。このキューティクルが美しく整っている状態がきれいな髪です。
キューティクルをきれいに整える方法、ダメージを与えない代表的な方法は5つです。
①ドライヤーの正しく使う
②ブラッシングを正しく行う
③紫外線を長時間浴びない
④パーマをかけない
⑤カラーリングをしない
今回は③紫外線が髪に与える影響についてです。
露出している髪ももちろん紫外線を浴びます。皮膚同様、髪を。乾燥させキューティクルが剥がれやすくなります
毛髪は紫外線により乾燥、強度の低下、表面の粗雑化、色素や光沢の消失などの影響を受けます。
しかし、その機構はまだ詳しく解明されていません。
通常、紫外線が毛髪に当たると紫外線は吸収され、毛髪を構成しているアミノ酸(シスチン、チロシン、フェニルアラニン、トリプトファンなど)が酸化されて別の物質に変化してしまいます。こうなることで、毛髪を構成しているケラチンタンパクがダメージします。
また毛髪のS-S結合が切れ、酸化によってシステイン酸(SO3H)が生成することでも毛髪がダメージします。
プールや海水浴などで髪が濡れた状態で紫外線を浴びるとシステイン酸の生成が加速され、さらにダメージが大きくなります。
髪は常に露出していて日光にさらされやすいため、顔の2倍以上もの紫外線量を浴びているといわれています。髪の毛は主に、アミノ酸のシスティンが結合したタンパク質でできていますが、紫外線はこの結合を分解してしまいます。そして、髪の表面を保護するキューティクルもはがれていくため、枝毛や切れ毛、裂毛などの現象が起きるのです。
さらに、紫外線は髪の色の元となっているメラニン色素も破壊するので、日焼けすると髪の色が抜けて赤茶色になってしまいます。